介護職はキャリアアップしていける資格が魅力

介護職は、キャリアアップしていく資格がとても分かりやすくなっています。この資格を取得したから次はこの資格の取得を目指そうと、ステップアップしていけるのが魅力。無資格で実務経験がなくても受講できるのが、介護職員初任者研修と介護福祉士実務者研修です。介護職員初任者研修は介護職の一番初めに取得しやすい資格となっています。基本的な知識を学ぶことができます。

介護福祉士実務者研修は、介護職員初任者研修のワンランクレベルアップした資格です。医療的ケアに関して、より高度なスキルや知識を学ぶことができます。また、サービス提供責任者になるための必要要件であり、介護福祉士を受験する際の必須資格でもあります。介護福祉士は、唯一の国家資格です。利用者がその人らしく生活できるようサポートし、家族の相談にも乗ります。高いスキルと豊富な知識を持ち、職員の教育に携わったり、職場の管理業務などをおこないます。ケアマネージャーを目指す場合には、介護福祉士の資格が必須です。

認定介護福祉士は2015年からスタートした民間資格で、キャリアアップの上位に位置し実務経験5年などの条件もあります。専門性の高いスキルや知識を持つリーダーとしての活躍を期待されています。他の職種の人と連携を取り、利用者にとってより良いサービスを目指します。ケアマネージャーは介護福祉士のキャリアアップの資格となっています。利用者が地域で生活しやすいようにサポートします。これらの資格を順番に取得していくことで、徐々にキャリアアップし専門的な知識やスキルを身に付けられるでしょう。

ケアの仕事でやりがいを感じる瞬間について

 介護の仕事は高齢化が進む現代の日本ではとても重要な仕事ですが、給料面などの待遇は良いとは言えません。また、利用者の車イスやベッドへの移動、入浴介助時に使う体力はかなりのもので、肉体的にも負担の大きな仕事です。これからますます需要が高まる仕事ではありますが、看護師と同様に圧倒的に人手不足というのが現状なのです。しかし介護の仕事に対してやりがいや魅力を感じて、一生懸命働いている人たちがたくさんいるのも事実です。ではなぜ、介護士として働く人たちは、決して待遇が良いとは言えない仕事のどのような部分にやりがいや魅力を感じているのでしょうか?

 まず一番に挙げられるのは、毎日の生活や身体的な支援をすることで利用者との間に信頼関係が生まれ、ちょっとしたことでも感謝の言葉をかけてもらったり、利用者の笑顔を見るときだそうです。介護の仕事は肉体的にも過酷な面があり、多くの人が腰痛などに悩まされています。しかし、身体介助など肉体的に負担の大きな作業をした後に、「ありがとう」と一言声をかけてもらうだけで大きな励みになり、仕事を続けるモチベーションが向上するのです。さらに、長期にわたって仕事を継続することで、知識や技術も向上していき、働き始めた頃には気づけなかったことや、できなかった作業がこなせるようになってくる点も面白みなんだとか。こうした利用者との信頼関係が構築されていくことを感じられたときや、自身のスキルが向上したのを実感したときに、介護乗務に対するやりがいや魅力を感じるそうです。

 確かに介護の仕事はハードであるうえに、高給与であるとも言えませんが、それ以上にやりがいや面白みがを感じている人もたくさんいるのです。