ケアの仕事でやりがいを感じる瞬間について

 介護の仕事は高齢化が進む現代の日本ではとても重要な仕事ですが、給料面などの待遇は良いとは言えません。また、利用者の車イスやベッドへの移動、入浴介助時に使う体力はかなりのもので、肉体的にも負担の大きな仕事です。これからますます需要が高まる仕事ではありますが、看護師と同様に圧倒的に人手不足というのが現状なのです。しかし介護の仕事に対してやりがいや魅力を感じて、一生懸命働いている人たちがたくさんいるのも事実です。ではなぜ、介護士として働く人たちは、決して待遇が良いとは言えない仕事のどのような部分にやりがいや魅力を感じているのでしょうか?

 まず一番に挙げられるのは、毎日の生活や身体的な支援をすることで利用者との間に信頼関係が生まれ、ちょっとしたことでも感謝の言葉をかけてもらったり、利用者の笑顔を見るときだそうです。介護の仕事は肉体的にも過酷な面があり、多くの人が腰痛などに悩まされています。しかし、身体介助など肉体的に負担の大きな作業をした後に、「ありがとう」と一言声をかけてもらうだけで大きな励みになり、仕事を続けるモチベーションが向上するのです。さらに、長期にわたって仕事を継続することで、知識や技術も向上していき、働き始めた頃には気づけなかったことや、できなかった作業がこなせるようになってくる点も面白みなんだとか。こうした利用者との信頼関係が構築されていくことを感じられたときや、自身のスキルが向上したのを実感したときに、介護乗務に対するやりがいや魅力を感じるそうです。

 確かに介護の仕事はハードであるうえに、高給与であるとも言えませんが、それ以上にやりがいや面白みがを感じている人もたくさんいるのです。